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Ⅰ 労働の両義性と「2024年問題」

流通業界などにおいて、時間外労働の上限規制が強化され、労働力不足が生じ、国民の生活に影響が生じることが懸念されている(「2024年問題」と呼ばれている)。2018年の「働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律」(働き方改革関連法)による時間外労働規制の強化の際、自動車運転の業務などに対して特別に認められていた適用猶予措置が2024年4月以降なくなるからである1)¶001