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はじめに

本稿に課された課題は、1990年代の統治構造改革のうち、金融・財政の領域におけるものを取り上げ、その後の30年間の動きを振り返りつつその意義を検証し、現在あるいは今後の社会におけるあり方を展望せよというものであった。しかし、筆者の能力と紙面の限界ゆえ、金融については他日を期し、財政の中でも予算編成過程に関わる3つの項目を取り上げて、平成期の動きを素描し、可能な範囲でコメントを行うことで責を塞ぎたい1)¶001