追悼文(ブルース・アッカマン教授)
第一部「自由の構成としての憲法──自省的社会構築のための原理論」
第一章 表現の自由・寛容・リベラリズム
──表現の自由の一般理論のための予備的考察
第二章 言論の自由と熟慮に基づく討議デモクラシー
──その予備的考察
第三章 自由の構成としての憲法
──熟慮に基づく討議デモクラシーの可能性
第四章 未完の憲法革命——新しい時代の幕開けと美濃部達吉
第二部「表現の自由の諸相──苦境から展望へ」
第五章 表現の自由とその限界
第六章 表現の自由と人格権と──「週刊文春」事件の衝撃
第七章 表現の事前抑制と検閲
──表現の自由の源流、そしてその擁護のために
第八章 表現の機会を求めて
──アクセスが沈黙を呼ぶパラドクスを超えられるか
第九章 知る権利論──憲法と情報公開法の相互浸透に向けて
第十章 災害と情報
第十一章 「学習の自由」と社会教育──その原理的探究
第三部「自省的社会の制度的課題」
第十二章 選挙資金規制についての一考察──制度と権利の狭間で
第十三章 執行権と大統領制──単一執行権論と単独主義をめぐって
第十四章 裁判官と表現の自由──アメリカの経験を通して考える
第十五章 違憲裁判の影響力──司法の優位についての覚書
第十六章 リベラル・デモクラシーと裁判所
──違憲審査の活性化に向けて
第十七章 権力分立の現代的意義
エピローグ
おわりに──日本国憲法という未完のプロジェクトへの誘い