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本書は、民事訴訟法理論の碩学である松本博之博士が、日本民事訴訟法における釈明制度について、ドイツ法に対する豊富な知見を援用しつつ、総合的な検討を行った研究書である。本書は2編から成り、第2編は公表論文の再録だが、本書の核となる第1編は、300頁を優に超える書き下ろしである。博士が大阪市立大学(現在は大阪公立大学)・龍谷大学を退職された後に公刊された研究書は本書で8冊目となり、近年の博士の研究活動の質量には、驚嘆するほかない。¶001