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本書は長年都市法に携わってきた功績のある著者による都市法の教科書である。都市法を包括的に取り上げ、かつ、法制度の基本から説き起こす著者の試みは、かつて大橋洋一=ヴィンフリート・ブローム『都市計画法の比較研究──日独比較を中心として』(日本評論社、1995年)にて行われているが、本書はこれよりも日本法の記述を大幅に拡大し、さらに都市法の抱える課題と今後都市法が歩むべき方向について示唆に富む記述がみられ、学生のみならず研究者にとっても意義ある一冊となっている。¶001