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CASE

設立5年目の法律出版社の知財法務担当者であるあなたは、やる気に満ちあふれた新人編集者から商標について相談を受けている。

「銀座で働くトップクラスの法律家にターゲットを絞った新しい法律雑誌の創刊企画書を作成中」だと聞き、嫌な予感が胸をよぎる。「タイトルのロゴ案もおしゃれなんですよ」と嬉しそうに示されたロゴ案を目にしたところで、不安が確信に変わる。

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聞けば、挑戦的な企画の内容も、法律雑誌らしからぬロゴ案も、「有斐閣さんの『ジュリスト』と差別化を図りたかったんです」という。

「このロゴ案で法律雑誌について商標登録できますか?」と問われたあなたは、(途方に暮れつつも)どのように答えるべきか。なお、言いたいことがいろいろあったとしても、回答は商標法の観点に限るものとする。

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