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本書は、谷口勢津夫教授が、ここ10年程の間に執筆されたものを中心に39篇の論稿が収められた論文集である。本書において取り扱われているテーマは多様であるが、いずれの論稿も、谷口教授の依拠する「税法の基礎理論」、「税法のものの考え方」を柱石とする精密な分析が行われている。谷口教授は、既に『租税条約論──租税条約の解釈及び適用と国内法』(清文社、1999年)、『租税回避論──税法の解釈適用と租税回避の試み』(清文社、2014年)を上梓しておられ、本書を加えて「三部作」となり、これまでの谷口教授の主要な業績がこの「三部作」によりカバーされた。¶001