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新冷戦の時代とも言われる近年の国際社会では、米中対立関係に象徴されるように、国家間の協力関係とは異なる「共存」関係がみられる。本特集では、国際法学における伝統的な「共存の国際法」に改めて注目し、関連する重要問題の検討を通して、「共存の国際法」の現在を多角的視点から論じる。¶001
論文
21世紀における「共存の国際法」──特集にあたって……森 肇志・西村 弓・北村朋史
不干渉原則と情報の自由……藤澤 巌
中国外交における「内政不干渉」原則──固持と変容の間に……青山瑠妙
多数国間条約の適用と未承認国──人種差別撤廃条約の適用における対世的(erga omnes)義務の意義……洪 恵子
外交・領事関係法と「共存の国際法」……西村 弓
自決権と領域秩序──チャゴス諸島事件を手掛かりとして……伊藤一頼
サイバー犯罪に対する国家管轄権の行使と国際法……和仁健太郎
国家免除と強行規範──韓国慰安婦訴訟の法的評価……坂巻静佳
国家元首の免除……竹村仁美
自由貿易協定(FTA)とサステナビリティ──EUのFTAにおける「貿易と持続可能な発展」章の意義と課題……二杉健斗
要請に基づく軍事干渉……阿部達也
武力紛争法を通じた共存──ハイブリッド戦争の時代……新井 京
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