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Ⅰ

本書は、知的財産法学界の第一線で活動されている潮海久雄教授が、標準必須特許(SEP)問題について、これまで発表された論文を大幅に加筆・修正して一書にまとめられたものである。SEPに関し、我が国では、近年、2014年の知財高裁大合議判決・決定以来久しぶりに、権利行使の是非を正面から扱う裁判例が出され(Pantechを原告とする複数の事件に係る判決)、さらに2026年1月に東京地裁が「SEP調停(SEPJM)の審理要領」等を公表してSEP紛争に積極的に取り組む姿勢を表明したことから、各界で関心が高まっている。他方、海外では、この10余年の間も多くの裁判例、政策文書および学術論文が出されてきている。本書は、それら多数の、かつ錯綜した情報からなる国際動向を分析するとともに、我が国における上記の最新の動きも論じており、非常に時宜を得た出版といえる。¶001