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本書は、旧著『家族法』(有斐閣、初版1999年、第3版2010年)を出発点としつつ、個別の家族制度の理解にとどまらず、より広く家族法・民法全体に対する理解を獲得するとの目的のもと、家族法を素材とした民法理論が描かれた一冊である(はしがきⅱ頁)。こうした著者のねらいは、本書の編成に反映されている。本書の序論である「第1編家族法の生成」では、本論である「第2編家族法の体系」に先立ち、民法改正システムに関する一般的な説明の後、平成期(以降)の家族法改正が取り上げられている。同編において、家族法領域の「変動の趨勢と動因を理解する」ことによって「法改正による家族法の生成を総体としてとらえる試み」(19頁)がなされている。また、「第3編家族法の周辺」では、家族法をその周辺(周辺諸法〔第1章〕・歴史〔第2章〕・理論〔第3章〕)に向けて開放し、家族法をより大きな体系的・歴史的・理論的文脈に位置付けることで、家族法全体に対する理解の深化が企図されている(はしがきⅱ頁、29頁)。¶001