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本書の著者は国際法分野における学術の業績はもとより、政府の政策や実務に審議会や研究会を通じて専門的に貢献され、人材育成にも尽くされてきた方である。¶001

経済安全保障は、エネルギーや食料安全保障の議論を通じ古典的な重要分野ではあるが、最近10年の先端・重要技術をめぐる米中の熾烈な国際競争や2014年のロシアのクリミア半島への侵攻から2022年のウクライナ侵略に見られるような地政学的なリスクの高まりを背景に新たな理論や実践が積み重ねられてきた。本書は、経済安全保障と国際法の最新の理論と実践を扱った論文を結集し、安全保障輸出管理、外資規制、経済サイバー諜報、鉱物資源、経済制裁などの重要分野の国際法上の論点の指針を提供している。¶002