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本書は、名古屋大学大学院法学研究科の「法実務技能教育教材研究開発コンソーシアム」(PSIMコンソーシアム)の活動として製作されたものである。2009年に裁判員制度が創設され、法律専門家以外の一般国民から選ばれた裁判員が、裁判官と共に刑事裁判において有罪・無罪と量刑の判断を行うようになり、成人年齢が18歳に引き下げられたのに伴い、2023年からは、高校生が裁判員に選任される可能性も出てきている。このような中で、中学生や高校生も含め法律学を学んだことのない一般国民に、刑事裁判について具体的なイメージと関心を持ってもらい、裁判員に選任された場合に積極的に参加していただくことは、裁判員制度の充実と適正な刑事裁判の実現にとって重要である。本書は、そのための法教育の教材として有益であり、推奨できる。¶001