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Ⅰ 地方分権改革

1 序

ジュリスト誌は、第1次および第2次地方分権改革1)(以下、単に「改革」という)について、何度か特集・連載を組んできた2)。それから10年以上が経過し、近時、パンデミック、地方議員の「なり手不足」、辺野古争訟など、地方制度に関わる問題が社会で注目されている。そこで、第1次改革から約四半世紀が経った現時点で、有斐閣Onlineロージャーナルの本特集を企画した3)。本特集では、地方制度が直面する現実の課題、および、こうした課題と改革の理念との関係を分析する。そして、改革の理念をさらに発展させること目指す。¶001