FONT SIZE
S
M
L

本書は環境法分野を題材とした論文集であり、土壌汚染対策法(平成14年法律第53号)の制定など新たな環境法制度の実現に寄与してきた著者による、環境法研究の集大成となる一冊である。サブタイトルの通り、経済学、環境科学をはじめとする他の学問分野との「対話」を試みながら行政法学を論じていく本書は、学問が持つ無限の可能性と楽しさを読者に思い出させてくれる。本書の「はしがき」で述べられる、「行政法学者としての筆者の役割の一つは、財務、法務、厚生労働、国土交通、経済産業、文部科学等の幅広い分野における規制法制をカバーし、その知識をもって個別の規制論に切り込むことを通じて、特定の分野、本書で言えば環境法分野における施策の展開に役立ち得る知見を提供することにある、と考えてきた」(ⅰ頁~ⅱ頁)という一文からも、著者の視野の広さが伝わってくる。¶001