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事実の概要

TOHOシネマズ株式会社(以下「T」という)は、映画作品の配給会社から映画作品の配給を受けて、自社が運営する映画館等で映画作品を上映している(以下、このような業態の事業者を「興行会社」という)。Tが自ら単独運営又は共同運営している並びに業務受託等により運営に関与している映画館は国内に合計122ある(以下「T系映画館」という)。¶001

配給会社は、日本国内の映画館で初めて劇場公開される配給予定の映画作品ごとに、興行会社に対して上映の申込み(以下「オファー」という)を行い、興行会社との交渉を経て、上映する映画館を決定している。また、配給会社は、映画作品ごとに出演者による舞台挨拶の実施など、当該映画作品の興行の中心とされる映画館(以下「メイン館」という)の候補とする映画館を選定した上で、当該映画館を運営する興行会社にオファーを行い、メイン館を決定することが一般的であり、メイン館の決定後に他の興行会社へのオファーを行っている。¶002