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日本の監査役制度は、その創設の当初から、母法とされるドイツとは異なる独特の制度となったと評されている。これはどのような経緯によるものか。監査役の歴史について述べるのが本書の目的であるとされる。しかし、本書はこれだけにとどまらない。明治初期における日本商法の制定過程についてのダイナミックな描写がなされており、当時を知りたいと思う人への最初の読み物として勧められるものである。以下、本書のあらすじを追ってみよう。¶001