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2023年3月24日、「親の権利章典」法案(Parents Bill of Rights Act, H.R.5(2023)(PBRA))が連邦議会下院を通過した。¶001

近年、児童生徒の性自認・性的指向、人種問題等に関する学校での指導について親の意識が高まっており、コロナ禍による休校を契機に、学校のカリキュラム・教材の左傾化等に親の意識が向くようになった。¶002

2022年中間選挙に向けた下院共和党会議「アメリカへのコミットメント」では、「中絶禁止」、「女性スポーツへの参加を女性に限る公平性の保持」等とあわせて、「子にとって最善と考える教育のための親の権利の尊重」が掲げられた。学校における親の権利を法律上明確にすべきという流れを、共和党が積極的に後押しする状況である。このような中で審議されたPBRAは、共和党・民主党で激しく意見が対立し、民主党多数の上院を通過する見込みはほぼない。¶003