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有斐閣法律用語辞典第5版
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有斐閣法律用語辞典第5版
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アルバニアとの合意
2023年11月、イタリアは、隣国アルバニアと、移民に関する審査手続及び送還手続を行うための施設をアルバニアの提供する土地に建設することで合意した。ここでいう移民とは、イタリアへの入国、滞在又は居住のための要件を確認する必要があるか、又は当該要件が欠けていることが確認された第三国人及び無国籍者をいう。当該施設は、イタリア政府職員が配置され、イタリアの管轄下で運営される。また、当該施設に収容されるのは、EU各国の領海外でイタリア当局に救助された移民であって、かつ、その出身国をイタリアが安全とみなした者に限られる。出身国が安全とみなされた者に対しては、通常より簡略化された手続が短期間で行われる。これは、保護申請に根拠がないと推定されることによる。ただし、このような手続は、申請者の権利保障の縮減につながるおそれも指摘されている。申請が認められれば、イタリアに移送される。なお、アルバニア側にとって、この合意はEU加盟に向けてイタリアの支持を確保するための手段と見られている。¶001
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芦田 淳「移民流入への対応策をめぐる政府と司法の攻防」ジュリスト1607号(2025年)77頁(YOLJ-J1607077)