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左から、藤田友敬、川濵昇、大橋弘

Ⅰ 連載の狙い

藤田「実務法曹のための分析手法の基礎知識」という連載を、川濵さんと私の編集で計7回企画させていただきました。本日は、経済学者の大橋さんをお招きして、鼎談という形で本連載を振り返り、実務法曹にとって実証的な分析手法を身に付けることの意義等をめぐって、自由に議論させていただければと思います。¶001

表 実務法曹のための分析手法の基礎知識 連載一覧

最初に、そもそもこのような企画をした狙いからお話しできればと思います。今後の法曹実務家が身に付けるべき素養の1つとして実証的な検討手法──とりわけ統計学的あるいは計量経済学的手法──があるのではないかという問題意識に基づく連載ですが、なぜ今こういう企画をすることが必要だと考えたか、まず川濵さんから口火を切っていただけますか。¶002