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Ⅰ はじめに

本連載の第1回目のテーマとしては、伝統的な海外進出の方法として、現地子会社又は海外企業とのジョイント・ベンチャー(JV)の設立、M&Aによる海外企業の支配権の取得といった伝統的な方法以外による海外進出を取り上げたい。¶001

近年、日本国内においてスタートアップへの投資は着実に伸びているが、日本の事業会社等による海外スタートアップへの投資及び同スタートアップとの提携についても徐々に関心が高まっている。こうした海外スタートアップへの投資は、革新的な技術・サービス開発を行っているスタートアップの事業と自社事業とのシナジーを期待して行われることが多いが、投資・提携に当たっては、海外スタートアップへの投資における契約実務や関連する規制の理解が必要不可欠である。¶002