((1)より続く)
Ⅱ ディスカッション
1 総論――ファッションIPロー研究の意義
(1) ファッション業界の現状
田村それでは、ディスカッションタイムにします。最初は、比較的早いうちに角田政芳先生と共著で『ファッションロー』(勁草書房、2017年)を出されている関さんに、知財に関連するファッション業界の現状についてお話をいただきます。
関弁護士の関真也と申します。すごく楽しすぎて、これは本当に良い研究会にお呼びいただいてありがたいというふうに思っています。
経済的に重要なファクター・分野であるファッション。その実務の現場では、知財戦略として、不正競争防止法、商標法、意匠法、著作権法など様々な手段が駆使されており、それを研究することで知財制度全体の理論面の深化も期待される。業界の特徴や技術・社会情勢の変化といった諸要因の中で、実態はどのようになっていて、どこに実務上の課題があるのか。現行制度はそれにどの程度対応していて、改善がありうるとすればどの点でどのような方向に向かうべきなのか。実務家と研究者のコラボレーションの下で「ファッションIPロー」の議論を深め、実務・研究両面の関心に応えていく。
((1)より続く)
田村それでは、ディスカッションタイムにします。最初は、比較的早いうちに角田政芳先生と共著で『ファッションロー』(勁草書房、2017年)を出されている関さんに、知財に関連するファッション業界の現状についてお話をいただきます。
関弁護士の関真也と申します。すごく楽しすぎて、これは本当に良い研究会にお呼びいただいてありがたいというふうに思っています。