((6)より続く)¶001
Ⅴ 色彩商標によるファッションデザインの保護
1 プレゼンテーション
中川では、最後の4番目のパートとして色彩商標についてお話ししたいと思います。まずこちらの「Forget Logos, Fashion Houses Are Clamoring for Colors」というウォール・ストリート・ジャーナルの記事1)をご紹介したいのですが、この記事で取り上げられているように、一部のファッションブランドは「ブランドカラー」を設定して、それを自分たちの特徴として継続的に使っていたり、あるいは、最近使い始めたりしています。昔から使われている有名なものとしては、TiffanyのブルーやHermèsのオレンジがありますね。比較的最近の取組みとして、Bottega Venetaのグリーン、あとは、デザイナーが変わってしまいましたが、VALENTINOも最近、ピンク一色を押し出したコレクションを発表していました。その中でもやはりいちばんの成功例として象徴的に取り上げられることが多いのは、アメリカでの登録例ですが、ティファニーブルーの商標登録2)だろうと思います。¶002