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はじめに

本欄では、原則として令和2(2020)年11月1日から令和3(2021)年10月31日までに公にされた判例で、憲法上の論点を含むものについて取り上げる。今期は、最高裁大法廷の憲法判断が4つ示され、また、人々の生活の基本的な領域においてある制度の採用が別の可能性を閉ざしていることへの救済の求めに対する裁判所の回答が示されたケースが目に付いた。なお、下記の分類はこれまでのものを踏襲している。ただし、論点が多岐に亘る判例も多く、その分類は便宜的なものにとどまる。¶001