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ILOの概要

国際労働機関(以下「ILO」)は、社会正義の実現を目指し、ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)、すなわち仕事の創出、社会的保護の拡充、社会対話の推進、仕事における権利の保障、さらにこれらに横断的に関わるジェンダー平等という目標を実現させる役割を負う、国際連合(以下「国連」)の専門機関である。国連機関の中では唯一、政労使(政府・労働者・使用者)の三者を各国代表に含める構成を取っており、政策策定や計画立案において三者が発言権を有するところに特徴がある。ILOは国際労働基準という労働に関する国際的なルールを定めるほか、本部と世界各地にある約40の国別事務所を通じて、調査研究、パートナーシップ構築、開発協力やアドバイス提供等を世界中で展開している。ILO駐日事務所は、国別事務所の1つであり、日本の政労使団体や企業、市民社会とともに国際労働基準とディーセント・ワークを普及する活動を行っている。¶001