Ⅰ. はじめに

2021年7月1日、OECD/G20「BEPS包摂的枠組み」は、国際課税ルールの見直しについて、2つの柱から成る解決策に大枠合意した1)。同月10日、G20財務大臣・中央銀行総裁会議はこれを承認した2)。同年10月8日、OECD/G20「BEPS包摂的枠組み」は、残された論点と詳細な実施計画につき政治的合意を示した3)。同月30日・31日のG20ローマ首脳宣言はこの合意を支持し、「より安定的で公正な国際課税制度を確立する歴史的な成果(a historic achievement)である」と評価した4)。2022年には多国間条約を策定し、2023年に実施することを目指している。