2021年6月11日、コーポレートガバナンス・コードの改訂版が公表され(以下、「改訂版コード」とする)、あわせて「投資家と企業の対話ガイドライン」も改訂された。コーポレートガバナンス・コードは2015年6月に策定されたが、2018年6月に改訂され、今回で2度目の改訂となる。改訂版コードには、いくつもの注目すべき新しい要素が含まれているが、それらはわが国の上場企業の今後の実務に重要な影響を与えるのみならず、理論的に興味深い問題を提起する。本特集は、改訂版コードの内容を確認しつつ、それが提起するいくつかの論点をとりあげ、理論的な観点からの分析の視点を提供することを目的とするものである。