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Ⅰ はじめに

現在、AI技術の発展は、文字通り日進月歩といえる。多くの仕事についてAIによる代替可能性が論じられており、このことは法律家についてもまったく変わりない。しかし、本稿は、AIによる法律家業務の代替可能性という問題そのものを取り扱うわけではなく、むしろ、このような状況を、法律家によって行われる「法解釈」という営みについてあらためて検討する一つの機会としてみたい。¶001

Ⅱ 自動判決機械?

AI時代における法律家のあり方として、自動判決機械というイメージがあらためて語られることがしばしばある。しばしばそう理解されるように自動判決機械のイメージの源流をモンテスキュー(1689-1755年)に求めることは、おそらく、法史学的には間違っているが1)、しかし、いずれにせよ、AI裁判によって、裁判官を「法律の口」とすることにより、信頼に値するかどうか定かではない裁判官個人の恣意に流されない判決がくだされ、法の支配がより実効的に実現されるのだ、とする議論が説かれることもある2)¶002