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Ⅰ 媒介過程としての学問法

本稿は、学問研究に関わる法、「学問法」の基本的な考え方について略説した上で()、国立大学組織の運営の一端に関わり、国際卓越研究大学の審査過程を垣間見た経験に基づき、一法学者としての感想を述べるものである()。前者は筆者のかつての論稿1)の一部をなぞるにすぎず、後者は学問的な論証に至らないメモにとどまる。¶001

1 学問と法――学問の性質に適合的な学問法

学問法は、「距離」と「差異」2)を前提とする「媒介過程の法」3)である。学問法には、異なる合理性規準および異なる主体が関与する手続を、両立するように関係づけて組み合わせることが求められる。その意味で学問は本来、すぐれて法的な領域といえよう。¶002