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2002年1月に制定されたブラジル民法典(Código Civil、法律第10406号)は1条から2046条まであり、これまでは部分的な改正が行われてきたが、2013年に合法化された同性婚や生殖補助医療の普及、デジタル化の進展が生活や契約等にもたらす影響や変化に十分に対応できておらず、全面的な改正が求められていた。そこで、ブラジルの連邦上院議長(Presidente do Senado Federal)が2023年8月に、ブラジル民法典を全面的に見直すことを目的として、裁判官や弁護士、大学教員等の法律専門家によって構成された臨時委員会を設置した。委員会は、同年9月から審議を開始し、7カ月間にわたって公聴会やパブリックコメントを行い、2024年4月に民法典改正草案をとりまとめ、公表した。¶001