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生殖補助医療(不妊治療)では、患者又はパートナー以外の第三者(ドナー)から提供された卵子や精子が用いられることがある。生まれた子(出生者)が生活を共にする親と、生物学的な親(卵子・精子ドナー)が異なるため、親子関係や出生者が生物学的な親を知る権利(出自を知る権利)の保障の在り方が論点となり得る。アメリカでは、生殖に係る自己決定を重視する傾向があり、生殖補助医療全体の規制が進まず、商業的な卵子・精子バンクを中心とした匿名での卵子・精子提供が行われてきた。¶001