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事実の概要

ASML US, Inc.は、サイマーの全株式を取得する計画(以下「本件統合」という)を公取委に届け出た。ASMLグループは、ASML Holding N.V.を最終親会社とし、半導体露光装置を製造販売している(以下ASMLグループの企業を単に「ASML」という)。半導体露光装置は、シリコンウェハに電子回路を転写するナノテク機械である。サイマーは半導体露光装置の製造に不可欠な部品である光源を製造販売している。公取委は、本件統合を垂直型企業結合として審査を行い、市場閉鎖および秘密情報の入手による競争の実質的制限を検討したが、ASMLの申し出た措置および当事会社の主張を考慮すれば、一定の取引分野における競争を実質的に制限することとはならないと判断した。¶001