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2024年3月27日、「大麻法(Cannabisgesetz)」が公布され、同年4月1日から施行された(BGBl. 2024ⅠNr.109)。これまでドイツでは、大麻との関わりについて官庁の許可を要し、無許可の所持・取引・製造などに刑罰を科しており、その合憲性も争われてきた(参照、工藤達朗「薬物酩酊の権利?」ドイツ憲法判例研究会編『ドイツの憲法判例Ⅱ〔第2版〕』〔信山社、2006年〕42頁)。2022年10月の保健相の大麻合法化計画の公表以降、長い政治的論議の末に生まれた「大麻法」は、この状況を大きく変えるものである。¶001