FONT SIZE
S
M
L
Ⅰ はじめに
2022(令和4)年10月、神戸新聞の報道により、神戸家庭裁判所において、いわゆる神戸連続児童殺傷事件の記録が廃棄されていることが発覚した。その後、全国の家庭裁判所においても、著名な少年事件の記録が廃棄されていることが判明した。¶001
最高裁は、同年11月、「事件記録の保存・廃棄の在り方に関する有識者委員会」を設置して調査・検討を行った上、2023(令和5)年5月、「裁判所の記録の保存・廃棄の在り方に関する調査報告書」(以下「報告書」という)を公表し、規定の整備等を行った。¶002