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Ⅰ はじめに──海外向けBtoC-Eコマースの特徴と3つの商流

2021年の世界の消費者向け電子商取引(BtoC-Eコマース)の市場規模は4.92兆米ドルとされ、2025年には7.39兆米ドルまで拡大すると予測されている1)。とりわけ、中国と米国は、2カ国だけで世界市場の71.1%(中国52.1%、米国19.0%)を占める「BtoC-Eコマース大国」となっている2)¶001

こうした海外の旺盛な需要を取り込む動きはわが国でも広がりつつあり、2021年に中国及び米国の消費者がEコマースを通じてわが国事業者の製品を購入した金額は、それぞれ2兆1382億円(前年比9.7%増)及び1兆2224億円(前年比25.7%増)であった3)¶002