「論点整理」は、憲法論を直接扱ってはいない。「制度設計にあたっては憲法上の価値を考慮しなければならない」とし、「何を考慮すべきか」について、「日本の憲法的伝統をどう理解するか」「も問題になりうるだろう」と述べているが(本号111頁)、「日本の憲法的伝統」が何であるのかについては一切言及がない。憲法研究者である評者は、これを憲法研究者に対する発問と受け止め、現時点で可能な限りの評者の応答を提示することとしたい。