Ⅰ はじめに

1 検討の背景

同性カップルの法的処遇に関しては、現在、国内外において関心が高まっている。国外では立法が相次いでおり、国内でも、同性婚が認められていないことの憲法適合性が争われ、立法を求める運動もなされている。もっとも、社会において問題が認識されつつある一方で、対応の方策については一致を見ていない。こうした状況のもとではまず、同性カップルに現行法を適用するとどうなるのか、立法をするとしたら、どのような観点からどのような問題について検討する必要があるのかといった問題について整理をしておくことが、今後、さらに議論を進めていくうえで有益であると考えられる。