Ⅰ はじめに

本稿では、現行法を変更する必要があるか、いかなる変更が考えられるかに関する論点整理の前提作業として同性カップルの法的処遇に関する日本法の現状をまとめる。同性カップルの共同生活()と同性カップルと子の親子関係()に分け、順にその法的処遇に関する学説・裁判例・立法の動向を紹介する。なお、同性カップルと法に関連する問題をすべて列挙するわけではない。また紙幅の都合上、研究会の報告で用いた同性カップルと法に関する研究の推移を示す文献表を省略し、本文中に学説の動向を示す文献の一部のみを引用する。