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Ⅰ はじめに

連載「新技術と法の未来」の第9回を始めます。私は、本日の司会を務めます名古屋大学の林と申します。経済法を専攻しています。今回のテーマは、「越境する技術と法・国家の役割」ということで、いわゆる米中対立を背景に新冷戦時代と形容される昨今、国家の知財戦略とか知財と貿易関連施策の関わり、そしてその在り方、また国境をまたぐサプライチェーンの中で生じる法律問題など幅広く検討したいと思います。今回議論する内容は、これまでの回と比べて、特に広範にわたると思います。¶001