2022年のフランス大統領選挙では、極右の伸長が注目を集めたが、本格的な選挙戦が始まる前、とある政党が大統領選の候補者擁立を目指したことが話題となっていた。その党とは、2016年に結党された「動物主義党」である。動物の保護を掲げるシングルイシュー政党である。「色物」政党のように思うかもしれないが、2019年の欧州議会選挙では議席獲得には至らないものの、得票率2%を達成するという躍進を遂げた。2022年の大統領選では、500人の議員の推薦という要件を満たすことができず、第1回投票に進むことはできなかった。しかし、同選挙の第1回投票に進んだ社会党や共産党といった老舗政党の候補者の得票率が1~2%台に低迷したことを考えると、異なる選挙とはいえ、2%という動物主義党の得票率はなかなかの数値と言えるのである。