Ⅰ. はじめに

コーポレートガバナンス・コードは、会社が、株主をはじめ顧客・従業員・地域社会等の立場を踏まえた上で、透明・公正かつ迅速・果断な意思決定を行うための仕組みを「ガバナンス」と定義し、①企業戦略等の大きな方向性を示すこと、②経営陣幹部による適切なリスクテイクを支える環境整備を行うこと、③独立した客観的な立場から、経営陣(執行役及びいわゆる執行役員を含む)・取締役に対する実効性の高い監督を行うことを取締役会の主な役割としている(基本原則4)。また、有効なガバナンスの不可欠の一部である内部統制や全社的リスク管理体制について、取締役会は、グループベースで適切な体制整備と運用状況の監督を行うことを求めている(補充原則4-3④)。