「個人情報等の適正な取扱いに関係する政策の基本原則に沿った政策立案のためのガイダンス」の解説

Ⅰ　はじめに

個人情報保護委員会は、令和4年5月に「個人情報等の適正な取扱いに関係する政策の基本原則」（以下、「基本原則」という）を策定した。基本原則とは、個人情報の保護に関する法律^1）（以下、「個人情報保護法」という）に基づき制定した「個人情報の保護に関する基本方針^2）」等を踏まえて、各府省庁等の国の行政機関が、公的部門及び民間部門の各主体による個人情報等^3）の取扱いに関係する政策^4）を企画立案・実施するに当たり、当該政策目的の実現と個人情報等の適正な取扱いによる個人の権利利益の保護との整合性を確保しつつ、取り組むための基本的な視座を示すものである。¶001