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Ⅰ  「AI対AI」時代の到来?

伝統的に、消費者法、とりわけ約款アプローチに基づく約款法1)は、消費者は契約条項(約款)を読まないという前提の下、契約内容の適正化を図るべく様々な試みがなされてきた2)。だが、リーガルテックはかかるこれまでの消費者法の前提を覆す可能性を秘めている。消費者個人が契約条項を読まなくとも、消費者の利用するリーガルテックがAIを用いて契約条項を読み込み、分析することで、契約条項の内容を審査することが可能となりうる3)¶001