FONT SIZE
S
M
L

Ⅰ リーガルテックによる法務の効率化

法律学は従来から、テクノロジーに対してどのように向き合うかを考えてきた。しかし、リーガルテックと呼ばれる技術は、単純な「テクノロジーと法」の問題として片づけるわけにはいかない。そこでは、テクノロジーに関する法のあり方が問題となるだけではなく、法に関するテクノロジーの出現をどのように受け止めるか、さらに突き詰めて言えば、テクノロジーが司法の担い手である法律家のあり方、さらには法という社会基盤のあり方自体を揺るがすこととなるのかどうかが問われるからである。そこで、本号では「リーガルテックとこれからの法務」という特集を組み、5本の論稿と座談会を掲載することとなった。¶001