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前回の座談会(1)はこちらから。本座談会の基となる基調論文はこちらから。¶001

Ⅲ 社会的制裁の意義と限界について(各論)

量刑判断、実名報道と社会的制裁

成原次に亀井さんに、刑事法の観点から社会的制裁に関する個別の論点についてお伺いしたいと思います。例えば、刑事法の世界でも、量刑判断において社会的制裁が考慮されることがあるかと思いますし、2022年のツイート削除請求事件の最高裁判決(最判令和4・6・24民集76巻5号1170頁)の草野耕一裁判官の補足意見でも触れられていたように、実名による犯罪報道(実名報道)にも制裁的機能があると指摘されることがあります。こうした刑事法における社会的制裁の位置付けについてどのようにお考えでしょうか。¶002