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法科大学院開校から20年。何が実現できたのか、今後必要な視点は何か。¶001
はじめに
椛嶋2004年4月に法科大学院が開校してから20年が経過しました。また、2019年改正法による制度改革によって法科大学院制度は新たなステージに入ったと言えます。本日はこの20年の歩みを振り返り到達点を確認するとともに、法科大学院制度が歩むべき未来についても意見交換できればと思います。まずは自己紹介からお願いします。¶002
大貫中央大学法科大学院で行政法を担当しています。2003年から法科大学院協会の常務委員として法科大学院協会の仕事を始め、2017年6月から2020年9月までは理事長を務めました。理事長在任中の2019年に法曹コース、いわゆる3+2と在学中受験資格の導入という法科大学院創設以来の大きな制度変更が行われました。法科大学院関係の多くの会議に参加しましたが、最も重要なものとしては、文部科学省の中央教育審議会大学分科会法科大学院等特別委員会の専門委員を2015年から現在まで務めております。また司法試験委員会の幹事を一時期務めまして、司法試験のあり方に関する議論に参加したこともあります。微力ではありますが法科大学院制度の運営、改革に多少は携わった者として、また教育に関わっている者として発言したいと思います。¶003