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日弁連の第三者委員会ガイドラインの策定から15年。¶001

第三者委員会の課題を構造的に検討し現代における有事対応のあり方を考える。¶002

左から、倉橋雄作、浅岡義之、門寛子

はじめに

倉橋 昨年、編集部より、企業等において重大な不祥事等があった場合に、いわゆる日弁連方式の第三者委員会を設置することの意義や課題について鼎談で議論を深めてほしいとのご依頼を承りました。実務上の論点を総覧するというよりも、第三者委員会の意義、効用、構造的な問題、実務対応の指針に焦点を当てて、3人で議論していきたいと思います。自己紹介から始めましょう。私は弁護士として働いており、会社法、訴訟、コーポレートガバナンスなどに関する実務に携わっています。¶003