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事実の概要

本件は、日本航空(株)(以下「JAL」という)と(株)日本エアシステム(以下「JAS」という)が両社の親会社となる持株会社を設立して両社の事業を統合する計画である。この統合により、国内航空運送分野、羽田空港・伊丹空港発着航空運送分野において、JAL・JAS(以下「JJ」という)と全日本空輸(株)(以下「ANA」という)との大手航空会社2社でそのシェアのほとんどを占めることになる。国内航空運送分野では、統合後のJJとANAの旅客数シェアは約50%ずつ、運行回数シェアはJJが約50%、ANAが約40%となる。羽田空港発着航空運送分野では、旅客数、運行回数、発着枠でみたシェアが、JJが約50%、ANAが約45%となる。伊丹空港発着航空運送分野では、旅客数、運行回数、発着枠の順に、JJが約50%、約60%、約50%、ANAが約50%、約40%、約45%となる。本件統合により、国内各路線分野についてJJが競合する32路線(国内旅客数の約6割が利用)のほとんどが独占化または複線化する(独占化路線は6、2社化路線は24、3社化路線は2)。¶001