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事実の概要
東京都国立市の大学通りは幅員約44mで、桜や銀杏の木々が連なる並木道となっている。その通り沿いのうち一橋大学より南の地域の大部分は、建築物の高さを10mまでとする法律上の制限があり、低層住宅が建ち並んでいるため、街路樹と周囲の建物とが高さにおいて連続性を有し、調和のとれた景観を形成している。大学通り周辺の地区は元々、教育施設を中心とする閑静な住宅地を目指して地域の整備が行われ、また、従来からまちづくりに関する市民運動が展開され、平成10年には、住民の直接請求を受けて国立市都市景観形成条例が制定されるなどの歴史的経緯があった。¶001