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事実の概要

1985（昭和60）年11月21日に開かれた第103回国会衆議院社会労働委員会において、当時衆議院議員であったY1（被告・被控訴人・被上告人）は、医療法の一部を改正する法律案の審議に際し、所管行政庁の十分な監督を求める趣旨で、札幌市のある精神科病院の問題を取り上げ質疑した。そして、その中で、同院院長Aの様々な異常行動等を指摘するとともに、Aが5名の女性患者に対し「破廉恥な行い」をしたなどと発言した（以下「本件発言」という）が、翌日にAは自殺した。¶001