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事実の概要

昭和32年3月4日、Y保険会社(被告・被控訴人・被上告人)を保険者とし、訴外Aとの間で、保険金額50万円、保険期間を同日以降昭和52年3月3日までの20年とし、A自身を保険契約者・被保険者、訴外B(Aの夫)を保険金受取人とする生命保険契約が締結された。¶001

昭和34年7月13日に、上記生命保険契約の保険金受取人となるBは、被保険者であるAを殺害し、その直後にB自身も自殺によって死亡した。¶002

Bの唯一の相続人として、その権利義務一切を包括的に承継したX(原告・控訴人・上告人)は、Aの死亡によりBが保険金請求権を取得し、さらにBの死亡によりXが当該請求権を相続によって取得したと主張し、Y会社に対して保険金支払を請求した。これに対してY会社は、BがAを殺害したことから、商法680条1項2号(平成20年改正前のもの。現在の保険法51条3号に相当。以下同)により保険金支払は免責されるとして、支払を拒んだ。¶003